こんにちは。
先日ご紹介した「旧三崎製錬所」に続いて、明治31年(1898年)に女子岬に作られた製錬所「女子岬製錬所」(めっこみさきせいれんじょ)跡に行ってきましたので、ご紹介します。
「女子岬製錬所」とは、何か事前に調べてみると、えひめの観光情報を集めた「いよネット」では、このように紹介されていました。
波に打たれる産業遺産 佐田岬半島の南側に細く突き出た女子岬に残された製錬所跡。明治中期から大正初期にかけて銅製錬が行われ、その後、銅相場の暴落や付近の住民の反対から、製錬所は閉鎖されることとなった。岬に整備された遊歩道沿いには、現在でも石積みやレンガの遺構群が点在しており、往時の様子を偲ぶことができる。また、海岸にも製錬過程でできるからみ(銅の製錬時に出る副産物)や赤レンガで造られた構造物、船着場跡などが残されている。
以前紹介した「旧三崎製錬所」と同じように、地域住民からの反対もあり、「女子岬製錬所」は閉鎖となったようですね。
そのことから日露戦争が起こっていた当時は、環境問題や公害問題などよりも、とにかく産業を発展させることに目が向けられていた(向けざるを得なかった?)のではないかと予想されますね。
その結果、地域住民からの反対、襲撃に遭い、閉鎖となる...
現在とは、時代背景が大きく異なるのでイメージしづらいですが、
明治という時代があったからこそ、令和という時代があることは間違いないです。
明治・大正・昭和・平成・令和と元号は変わっていますが、すべて繋がっていることを意識した上で、製錬所の往時の様子を偲んでみます。
【女子岬製錬所に辿り着くまでの道中】
インターネットで調べて、車で行くと、「女子製錬所跡」の看板が見えてくる。
「女子岬遊歩道」と書かれた看板をもとに、岬の奥へと進んでいきます。
「旧三崎製錬所」への道のりと比べると、整っており歩きやすい印象。
あと300mという看板も立っているので、どれくらい歩いてきたのかを確認しながら歩いていけますね。
途中で登場する石垣。
そして、凛と存在してる「女子鼻灯台」がひょこっと登場。
しかし、「女子鼻灯台」の全体像が写真におさめることができませんでした。
海沿いに出る道を進んでいくと、「からみ」(銅の製錬時に出る副産物)や赤レンガで造られた構造物、船着場跡が登場します。
海辺に出ると、静寂。
波と風の音しか聞こえません。
総じて、今回、訪れた「女子製錬所跡」は、遊歩道が整備されており、足場がしっかりしていることもあり歩きやすく、明治の時代に思いを偲ばせながら、ゆっくりと歩くことができるので、比較的多くの方が訪れやすいスポットなのではないかと感じました。
明治の産業遺産に興味のある方、製錬所跡、灯台に関心のある方、静かな場所が好きな方はという方は、楽しめると思いますので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
【住所】
愛媛県西宇和郡伊方町九町(付近)
【料金】
無料