田んぼに力で男だ!宇和米に情熱を注ぐ男4人組「田力本願 株式会社」にインタビューしてきました!

南予地域活性化支援チーム(生産者・工芸家班)です!

「特産品=みかん」という印象の強い愛媛県ですが、美味しいお米が獲れることはご存じでしょうか。

今回は、愛媛の米どころ「西予市宇和町」で米農家として働く中野聡(なかの さとる)さん、そして中野さんが代表を務める「田力本願 株式会社」についてお話を伺いました。

中野さんが米農家になるまで

中野 聡(なかの さとる) 田力本願 株式会社 代表取締役

1973年生まれ。京都府出身。

両親の地元である宇和町で米づくりをするため脱サラして就農。

会社設立後、「みかんボカシ」という肥料を使ったみかん循環栽培でお米をつくる。


米農家として働いて約14年の中野さんですが、実はもともとはサラリーマン。

EMという微生物を用いた農法を普及する財団法人で9年間働いていました。

そこで広報活動に携わるうちに「自分は勧める立場なのに農業をしたことない...」「やっぱり自分も農家として働きたい」と思うようになり、サラリーマンから農家へと転身する一大決心をしました。

「米食っときゃなんとかなる」という家庭で農作物に囲まれて育ってきた中野さん。両親の地元は米づくりがさかんな宇和町。「米」農家を選んだのは昔から親しみがあったからだと言います。

4人の男たちの出会い

左から中野さん、河野さん、梶原さん、井上さん

田力本願 株式会社を構成する個性豊かなメンバーは以下の4人。

発酵・テクニックのプロ 中野聡(なかの さとる)

効率・システムのプロ 河野昌博(こうの まさひろ)

味覚・クオリティーのプロ 梶原雅嗣(かじわら まさし)

情報・ネットワークのプロ 井上裕也(いのうえ ゆうや)

この4人はもともと単独で米づくりをする専業農家でした。

南予ではブランド米として有名な「宇和米」。

しかし、県内外各地のイベントに参加する中で、自分たちがプライドをもって育ててきた「宇和米」の知名度が低いことを知り、そのギャップに4人は打ちのめされました。

「宇和米を愛媛が誇れるブランド米にしたい!」という共通の目標をもった4人は「宇和の男米プロジェクト」という名の下、宇和米のブランド化に向けて始動しました。

田力本願 株式会社の発足

当時、みかんの搾りかすで肥料をつくっていた4人は「みかん米」というコンセプトを軸にブランド化を進めようとしていました。

しかし、当時のブランディングセミナーの講師に

「そんな表面的なことじゃなくてもっと大事なことがあるんじゃないか。」

「デザインはいくらでも綺麗にできるが、根っこの部分がしっかりしていないとすぐに使えなくなる。」と厳しい一言。

「確かに、男だ男だと突っ走ってきたけど男ってなんだろう...。」4人は1年以上、自分たちの「根っこ」について話し合いを重ねました。

最終的にたどりついた答えは、「読んで字のごとくだ。田んぼに力で男だ。」

この長い話し合いを経て完成したのが自分たちのブランド「田力米」でした。

また、対外的な活動をしていくには窓口が必要と考え、後に「田力本願 株式会社」を設立しました。

田力本願 株式会社のロゴマーク

 

田力米の魅力

田力米の魅力は「みかんボカシ」という肥料を用いた「みかん循環栽培」にあります。

「みかんボカシ」とはみかんジュースの搾りかすと米ぬかとモミガラを混ぜて作った有機肥料。

みかんの産地として有名な西予市明浜町のみかんは、太陽の光と浜風、栄養たっぷりの土壌で育っており、おいしいと有名です。

それらを用いた肥料から栄養をたっぷり吸収して育った「田力米」はおいしいお米に育ちます。

発酵されているため、見た目もにおいも味噌のようですが、ほんのりみかんのいい香りがします。

田力米が取り扱う品種
コシヒカリ…独特の香ばしさがあり甘味・粘り・ツヤのバランスがよくおいしいお米のど真ん中をいく。
にこまる…丸々とした大粒で食べ応えがあり、強い甘味と粘りが特徴。チャーハンやカレー、お茶漬けにぴったり。
ミルキークイーン…食感、風味ともにもち米に近く、おこわや赤飯などの和食向き。
松山三井…炊き立てのおいしさが抜群!炊き立て30分以内に食べるのがおすすめ。
ひめの凛…「冷めたらおいしい!」冷めた状態でこそ上品な香りが際立つため、おにぎりやお弁当に最適。

これからの展望

お米だけでなく、そこから派生する加工品にも力を入れている田力本願さん。

「加工品も自分たちで全部やろうと思えばできるけど、協力者を捕まえて、最終製品まで関わっていけたら面白いですよね。」

これまでにも日本酒や甘酒などの製品を販売していますが、今年も新たな加工品の売り出しを考えている様子です。

またこれらの活動をきっかけに「若者に農業に興味をもってもらい、後継者の窓口になりたい。」と中野さんは話します。

自分たちだけでなく、周りも巻き込んで、どんどん西予市の新たな可能性を拡げていく田力本願さんに今後も目が離せません。

取材を終えて

お米ってパッケージだけでは正直、どれが美味しいというのが分からず、いつも買うのに迷ってしまいます。

しかし、このように農家さん一人一人の顔を見て、彼らの「根っこ」を知ることで、「この農家さんのものが買いたい」とファンが生まれて、それが農家さんのモチベーションを生み、消費者とのつながりを作るのかなと思いました。

そういう生産者の「根っこ」を知ってもらうためにブランディングに向けて励む田力本願さんの活動がとても素敵だなと思いました。

 

ちなみに

田力本願さんのお米は

〇どんぶり館(西予市宇和町)

〇民芸の店 十五万石 MASARU(松山市道後)

田力本願 株式会社 オンラインショップ

で購入いただけます。

どんぶり館で販売中の田力本願㈱の商品

 

 

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