こんにちは。
大型連休が終わってしまいましたが、みなさんはいつもの生活に戻れていますか?
体は通常モードに戻っても、心は連休に取り残されたままの菊池が、今週も水曜日の記事をお届けまします。
連休後半から連休明けにかけて、菊池の住む四国中央市の富郷では名産品の「富郷茶」の収穫がピークを迎えています。
いつもだったら連休で消化してしまったカロリーを補充できるような記事を書くところですが、今回はこの「富郷茶」をご紹介したいと思います。
四国中央市といえば、旧新宮村地域の「新宮茶」が有名ですよね。
「霧の森大福」や「霧の森ロール」、茶そばなど、新宮茶を使った名産品はたくさんあります。
しかし、実は四国中央市にはもう一つお茶の産地があるのです。
それがまさに菊池の住む富郷地区周辺。
具体的には四国中央市の金砂町と富郷町、そして新居浜市の別子山地区で生産されているお茶を「富郷茶」と称しています。
全農えひめのサイトによれば、愛媛県を代表するお茶の生産地の一つのようです。
ちなみにほかは「新宮茶」「久万茶」「宇和茶」「鬼北茶」だそうです。
その「富郷茶」は、正直底まで薫り高いお茶かというとそうでもありません。
ただ、味わいはとてもまろやかな甘みがあって、非常に美味しいです。
2年前までは東京に住んでてお茶の違いはあまりわからなかった菊池ですらわかるくらいの味なので、間違いないでしょう。
今でも手摘みで収穫している農家さんが多くいることも特徴です。
そして、なんといっても「富郷茶」は無農薬栽培です。
お茶を飲み終わったあとのお茶っ葉を佃煮にしたり、炒ってふりかけにしたり、あるいは粉茶にしてお茶っ葉ごと飲んでしまったりしても安全安心です。
さて、そんな富郷茶ですが、先日、菊池もお茶摘みの手伝いに行ってきました。
お茶摘みは、お茶を摘む係と摘んだお茶から不純物を取り除く係で分かれることが多くあります。
お茶を摘む係はもちろんお茶の木から新芽を摘む係です。
よくテレビなんかで見るお茶の手摘みをしている人なんかがそれですね。
一方、不純物を取り除く係はあまり表に出ることはないでしょうか。
具体的には、摘んだお茶から、製茶するのに不向きなものを取り除くという作業です。
不向きなものは、例えば固い古葉です。
お茶は柔らかい新芽を製茶して作られます。
そこに、新芽以外の葉っぱが入っているとよろしくありませんので、これを取り除くといった感じです。
あとは枝とかも取り除きます。
それなら摘むときに注意すればいいじゃないかと思う方もいると思いますが、そうはいっても入っちゃうんだって。
あと、お茶は摘んでしまうとあっという間に発酵が始まります。
なので、お茶を摘む作業自体にスピード感も求められるのです。
特に手摘みだと時間がかかるのでなおさらです。
だいたい熟練の方が8人で摘んだとして、2~3時間で50キロほど生茶葉が摘めるでしょうか。
そうしたら、これを製茶機へ運びます。
これ以上時間がかかると蒸気のような状態で品質が悪くなってしまうので、多くの農家さんでは午前と午後に1回ずつは最低でも製茶機へ持っていきます。
製茶機はこんな感じです。
※撮影・掲載の許可をいただき特別に撮影しています。
こうしてお茶ができあがるのです。
と思いきや!
実はもうワンステップあって、製茶できたお茶をパッキングする際に、さらにもう一度不純物を取り除く作業があるのです。
大変だ。
そうやってお茶はできあがっていくのです。
なお、「富郷茶」の新茶は、準備ができましたらJAうま富郷出張所や四国中央市のJA産直市の「じゃじゃうま市」などで販売されます。
ぜひ一度、その味をお確かめください!
○JAうま 富郷出張所
住所:四国中央市富郷町寒川山450
電話番号:0896-22-0336
営業時間:8時30分~17時(土日祝日は休み)