こんにちは。
近場から遠くまで、あなたの旅を一歩ランクアップさせたい。
おなじみ「トラベルライター」の菊池です。
もちろん自称です。
県内の宿泊割引キャンペーン「疲れたら、愛媛。新みきゃん割」(以下、みきゃん割)が2022年7月14日宿泊分まで延長されました。
そして、その後は対象地域が全国に拡大したキャンペーン(内容は一部変更になる)が始まるとの報道もあります。
まだまだコロナ禍が完全収束する気配はありませんが、それでも経済を少しでも回すべく、しっかり対策をしていることは大前提で、観光・旅行がしやすくなる施策が続いています。
ちょっと遠くまで行くのは控えたいけど、県内だったらいいかな…。って方も多いと思います。
愛媛県内の旅行となるとついつい自家用車で移動しがちですが、ここはあえて鉄道を使ってみるのはいかがでしょうか。
県内隅から隅まで鉄道を乗り尽くしたこの菊池がオススメする、観光目的で乗りたい列車を7つほどチョイスしましたので紹介したいと思います。
後半2つくらいは、まあなんていうか菊池の趣味みたいな所ですが…。
伊予灘ものがたり(松山駅~伊予大洲駅・八幡浜駅)
まず愛媛県で押さえておくべき列車ぶっちぎり1番目はこれでしょう。
「伊予灘ものがたり」は、いわゆる観光列車で、今走っているのは2代目です。
初代は菊池も乗りましたので乗車記もご参考ください。
午前中に松山駅から伊予大洲駅まで、お昼に伊予大洲駅から松山駅まで、午後に松山駅から八幡浜駅まで、そして夕方に八幡浜駅から松山駅まで走る1日4本の列車です。
車内ではあらかじめ予約が必要ですが、それぞれ違う食事が楽しめたり、途中駅でのおもてなしなどもあります。
また、松山駅から宇和島駅方面の特急列車は内子線(内子駅)経由ですが、この伊予灘ものがたりは海線(下灘駅のある方)経由です。l
下灘駅でも停車をし、夕方の列車では火によっては夕日も楽しめます。
ただ!
西日がきつい!!(経験者談)
詳しくはJR四国の特集サイトもどうぞ
https://iyonadamonogatari.com/
えひめ・しまなみリンリントレイン(松山駅~伊予西条駅)
愛媛県といえばしまなみ海道のサイクリング。
しまなみ海道を自転車で走ったことありますか。
菊池も2回ほど走ったことがありますが、自転車をどう持っていくかって結構問題ですよね。
一般の鉄道では自転車は分解して輪行袋と呼ばれる自転車収納袋に入れると基本的には手荷物として持ち込むことができます。
とはいえこれが結構な手間なんですよね。
そこで、普通の車両にそのまま自転車を持ち込めるのがこのサイクルトレイン「えひめ・しまなみ リンリントレイン」です。
特別に運行される列車ではなく、指定の定期便に自転車をそのまま持ち込むことができます。
ただし、自転車を乗り降りできる駅は決まっていて、松山駅、三津浜駅、伊予北条駅、波止浜駅、今治駅、壬生川駅、伊予北条駅です。
しまなみ海道だけじゃなく、それ以外も自転車で散策してみたい地域ばかりですよね。
ちなみにしまなみ海道の最寄り駅は波止浜駅です。
運転日や対象の列車はJR四国の特集サイトでご確認ください。
https://www.jr-shikoku.co.jp/02_information/cycle-train/
ビールトロッコ(松山駅~伊予長浜駅・宇和島駅~江川崎駅)
ついに帰ってきたJR四国名物の「ビールトロッコ」!
トロッコ車両とは、簡単にいうと窓や壁のない車両です。
風ビュンビュンはいってくるやつです。
今年運転するのは2区間で、7月と8月前半は松山駅から伊予市駅の間(伊予横田駅、鳥ノ木駅は除く)で乗車して伊予長浜駅までを往復、8月後半は宇和島駅、北宇和島駅、伊予宮野下駅、近永駅から乗車して江川崎駅まを往復します。
時間はいずれも18時頃に出発して21時過ぎに戻ってきます。
この時期の18時だとまだ日暮れ前なので、夕方からビールが飲めますよ!
車両は普段は徳島線(徳島駅~阿波池田駅)を走っている「藍よしのがわトロッコ」です。
ブルーの車両がカッコいいです。
なお、この列車は「旅行商品」です。
きっぷを買って乗る列車ではなく、旅行代理店で申し込んで乗る列車ですのでご注意ください。
詳しくはJR四国のプレリリースをご覧ください。
夕焼けビールトロッコ(松山駅~伊予長浜駅)
https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2022%2006%2002.pdf
夕涼みビールトロッコ(宇和島駅~江川崎駅)
https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2022%2007%2001%2002.pdf
鉄道ホビートレイン(宇和島駅~窪川駅)
四国に新幹線はないけど、新幹線みたいなやつはある。
そんな話を聞いたことはないでしょうか。
その正体は予土線を走る鉄道ホビートレインです。
予土線3兄弟の末っ子です。
新幹線0系(我が国最初の新幹線)のようなドレスアップをしているほか、車内には実際に使われていた新幹線の座席や鉄道模型なんかも展示されています。
※現在は記事と運転ダイヤが大きく異なりますのでご注意ください。
このほかにも、予土線にはみきゃんや鬼北町の鬼など、様々なラッピング列車が走っています。
どのダイヤがどの列車なのかも公開されているのでいろいろ乗ってみてはいかがでしょうか。
本数自体は少ないですけど、ついでに観光とかもしていきましょう。
JR四国の特設サイトもどうぞ
https://www.jr-shikoku.co.jp/yodo_line/tetsudohobby.html
坊っちゃん列車(古町駅・松山市駅~道後温泉駅)
いよてつの路面電車区間で走っている「坊っちゃん列車」も一度は乗ってみたいですね。
小説坊っちゃんに登場するのは蒸気機関車でしたが、今はディーゼルエンジンを搭載して、煙のように見える蒸気を出しながら走っています。
松山市駅から道後温泉駅が主な区間なのであまり距離は長くはないですが、地元を改めて楽しんでみるのにはオススメです。
今は土日を中心に運転しています。
松山市駅では進行方向が変わるのですが、これは結構な見物です。
というのも、運転手さんや乗務員さんが車両をジャッキアップして自力で回転させるのです!
これだけなら時間に松山市駅に行けば見られますが、せっかくですから普段は柵になっている松山市駅の専用乗車口から乗ってみてはいかがでしょうか。
坊っちゃん列車の特集ページ
https://www.iyotetsu.co.jp/botchan/
特急いしづち1号・しおかぜ1号(高松駅・岡山駅~松山駅)
3月のダイヤ改正で爆誕した“あること”が日本で唯一の特急列車です。
なにが唯一かをご説明します。
岡山駅と松山駅を結ぶ特急しおかぜ号、高松駅と松山駅を結ぶ特急いしづち号。
ご存じだと思います。
このしおかぜ号といしづち号は、主に朝晩の一部を除いて途中の多度津駅または宇多津駅で連結して、松山駅寄りにしおかぜ号(前5両)、高松駅寄りにいしづち号(後ろ2~3両)となります。
が、この1号だけはしおかぜ号といしづち号が逆向きに連結します!
松山駅寄りにいしづち号(前5両)、そして岡山駅(高松駅)寄りにしおかぜ号(後ろ3両)です。
このような異なる2つの特急列車が1本の列車のように走ることは国内でも結構あります。
四国だと、岡山駅と高知駅を結ぶ特急南風号には、高松駅と高知駅を結ぶ特急しまんと号や、岡山駅と徳島駅を結ぶ特急うずしお号が一緒になっていたりします。(なっていなものもあります)
この形式を鉄道用語で「2階建て」といいます。(昔は3階建て(九州で博多発長崎行き、佐世保行き、ハウステンボス行きの3つの特急列車が途中まで1本の列車のように走っていた)とかもありました)
その2階建て列車は、どちらが前でどちらが後ろかは決まっているのですが、この1号だけが逆になっているところがポイントです!
なぜかというと、3月のダイヤ改正でしおかぜ・いしづち29号(岡山駅・高松駅発の最終の特急列車)が伊予西条駅で終点になり、翌日、いしづち29号だった後ろ3両が始発のしおかぜ2号として岡山駅へ向かうことになりました。
岡山駅で折り返ししおかぜ1号になるのですが、当然これは3両編成で、連結する際に後ろに付く部分です。
そのしおかぜ1号は、途中の宇多津駅で高松からやってきた前部分にあたる5両編成のいしづち1号と連結するため、このように前後が逆になるというわけです。
超レア!!
※成田空港と首都圏を結ぶ特急成田エクスプレスは、東京駅と成田空港駅の間で、進行方向前側に東海道本線発着の車両を、後ろ側に中央本線発着の車両を連結します。そのため、上りと下りで逆向きになりはしますが、同じ特急列車のため今回はカウントしていません。
名もなき臨時列車(松山駅~市坪駅)
最後はたぶん運転されるんじゃないか予想の列車です。
7月27日に松山市の坊っちゃんスタジアムでプロ野球のオールスターゲームが開催されます。
それに伴って、松山駅から隣の市坪駅までの1駅区間だけ、臨時列車が運転されると思われます。
昨年のフレッシュオールスター戦や、今年のヤクルト-広島戦でも運転されました。
これはもう菊池が乗りたいだけです。ええ。
でもすっごくレアなんですよ…。
あとオールスター戦のチケット、手に入るといいなぁ。
どれに乗る?全部乗っちゃう?
といった感じで7選してみました。
南予方面が多めですが、東予からでもちょっと足を伸ばせばいけますし、鉄道移動なら移動中にカシュッってやつも…!(人として、迷惑にならないようにしましょう)
今ならえひめ南予きずな博もやってますし、それに合わせた切符も発売されています。
えひめいやしの南予デジタルフリーパス 南予全域フリーパス
https://www.jr-eki.com/ticket/brand/2-5GY
えひめ南予きずな博
https://kizunahaku.com/
近くてもなかなか乗らないでしょ?
さあ、鉄道で旅に出ましょう!