こんにちは。
最近、2020年度からの大学入試改革に関するニュースが世間を賑わせていますが、みなさんは、身近な「教育」について、どのように考えていますか?
今回は、「これからの教育」に関する映画の上映会についてご紹介します。
教育関係者だけでなく、一般の方も参加可能なイベントですので、ぜひ「教育」について考える機会になればと思います。
「Most Likely To Succeed」
一般上映はされていなく各地域コミュニティによる自主的な上映会のみ限定して公開される映画です。
「人工知能 (AI) やロボットが生活に浸透していく21世紀の子ども達にとって必要な教育とはどのようなものか?」というテーマについて、「学校は創造性を殺しているのか?」TEDトークで著名なケン・ロビンソン卿、カーンアカデミーのサルマン・カーン氏、ハーバード・イノベーション・ラボ所属の、トニー・ワグナー氏などの有識者や多くの学校取材を2年間積み重ねられ制作されたドキュメンタリー作品です。
米国のカリフォルニア州にある High Tech High というチャータースクールに通う二人の高校1年生の成長を追いかける過程で、日本と同様な受験偏重型教育と、生きる力を身につける実践的な教育のバランスをどう考えるかなど、国は違えど似た状況も多く、教育を取り囲む様々な視点について考えさせられる作品です。親や教育者の悩みに触れ、有識者の意見や子供の変容を受け止めて、我々の置かれた環境を今後どのように変革していくべきかという事を、我々一人一人が自分ごととして考え、その場に集まる仲間と意見交換するという目的で自主上映会を開催しています。
上映時間約86分の”Most Likely To Succeed“を観るだけではなく、
参加者それぞれの感想を共有したり、自分たちがアクションとして何ができるのかワークショップを行う予定です。
最近のニュースであったので、ご存じの方も多いかと思いますが、
従来型の暗記中心、テスト漬けで集団型一斉教育から脱却し、21世紀のいまは、具体的な教えを強制しない学習理論が見直されています。
教育改革にあたって、一番気になるのが「子どもたちにとって良い結果が待っているのかどうか」ということではないでしょうか。
実際のところは保護者はテストから離れたことによる大学入試に直結しないことへの不安やジレンマを抱えていることを様々な角度から描写しています。
既存の教育システムから脱却し、21世紀型教育、伸び伸びと生徒中心の学習スタイルを進める構成主義の教育方針が次世代の教育の姿だ、と言われてきたものの、やはり既存の教育システムから完全に抜け切ることができない、といった現在のアメリカの教育が抱えるリアルなジレンマを描いています。
すでに映画をご覧になった方も感想として述べている通りです。
映画の中で、あるシーンで子どもは言います。
『大学に行く(テストで点をとれる)授業をしてほしい』
大学入試も変わりつつある中で、
テスト・大学入試で点がとれる授業とは、どのような授業でしょうか?
知識の詰め込み教育でしょうか?
それとも...
『未来の教育を考える』
いや、未来じゃない。
時代は常に変わり続けているのだから。
『今ココの教育を考える』
様々な視点から考えるきっかけを与えてくれる作品です。
そして、感じたきっかけをどのように教育に活かし、未来を創出していくか。
共に観て、感じ、考え、対話し、創っていきませんか。
[日時]:2019年11月29日(金) 13時30分~16時30分予定
[会場]:愛媛県立三崎高等学校1F 地歴公民教室(愛媛県西宇和郡伊方町三崎511)
[一般定員]:10名 先着順
※三崎高校教員、三崎高校公営塾講師が参加
[主催]:株式会社Prima Pinguino [申込方法]:Facebookページを参照