こんにちは。
水曜日担当のトラベルライター菊池です。
JR四国は、いつもの3月のダイヤ改正とは別に9月29日にダイヤ改正を行います。
松山駅の新駅舎開業によるものもあるのですが、列車の本数の見直しなんかも含まれています。
これはまた別の機会に記事を書きたいと思います。
今回は、その松山駅の新駅舎開業に伴い、現行の駅舎とのお別れが迫っているお話です。
四国随一の都市である松山市。
その玄関口であるJR松山駅は大街道や松山市駅といった繁華街からは少し離れた場所にあります。
かつて国鉄の路線が設置されるときに、国鉄は市街地に引かなくてよいじゃないかという風潮があったからです。
同様に繁華街から離れた場所に設置された代表的な駅が金沢駅や熊本駅です。
どっちも新幹線が来たこともあって新たな繁華街になってしまいましたがね!
話を戻して、そんな松山駅は四国の新たな玄関口として綺麗に整備された高松駅や、高架化工事が完了した高知駅に比べてちょっとシンプルなサイズでした。
それが、高架化工事がまもなく完了し、新しい駅舎が供用されることになります。
というわけで、今回はもうすぐその役目を終える松山駅を見て見ましょう。
まずは飲食店です。
建物内にはカレー屋さんや喫茶店、うどん屋さんがありますが、基本的に閉店します。
ただし、じゃこてんうどんを出していた「かけはし」は運営会社の安岡蒲鉾がそのまま新しい松山駅の駅ビルにテナントとして入ります。
とはいえ、うどん店ではなくなるのでいまのうちです。
また、駅に隣接して一体となっていた「Jふらんく」も新駅舎の供用とともに閉店します。
寂しいですが、いずれも建物の都合による閉店なのでまた別の場所で会うことができるでしょう。
ちなみにカレーのデリーは松山市駅前のまつちかで、Jふらんくは空港通りにお店があるので引き続き食べることができますよ。
駅の構内もまるっと変わります。
いままで、国内唯一の特急同士が同一ホームで縦列駐車をしていた光景(改札向かって左側に宇和海、右側にしおかぜ・いしづちが並ぶ)は見納めとなります。
新しい松山駅では、対面式の乗り換えになるようです。
これにより、指定席道士の乗り換えに便宜を図るため、宇和海はJR四国では珍しく、指定席が1号車ではなく松山駅方向の先頭車両(2両編成の場合は2号車、3両編成の場合は3号車)でしたが、宇和島駅方向の先頭車両である1号車に統一されます。
まあ、その方が便利ですしわかりやすいですからね。
なお、高松駅と松山駅を結んでいる特急いしづちは、これまでと変わらず指定席が一番高松駅寄りです。
ちなみに、高松駅と高知駅を結んでいる特急しまんとや、高松駅と徳島駅を結んでいる特急うずしおは高松駅を出発する列車の進行方向(高知駅や徳島駅方面)の先頭車両が指定席です。
高松駅は終点駅の構造(専門的用語で頭端式ホーム)なので、特急しまんとや特急うずしおは自由席の方が改札口に近いのです。
また話がそれました。
現在の駅舎の横からは新しい駅を見ることができます。
新しい駅舎は自動改札機も整備され、より便利になります。
駅員さんの改札も旅情があってよかったのに…。
しかし、情だけで続けることはできませんし、合理化をしなければならないのも事実です。
まだあと1ヶ月弱あります。
いまのうちにしか体験できないこと、今のうちに体験しておきましょうね。
○JR松山駅
住所:松山市南江戸1丁目
電話番号:089-926-1013