こんにちは。
旅する食事家の菊池が、今週も水曜日の記事をお届けします。
この記事が公開される頃はゴールデンウィークも終わって5月病真っ盛りだと思いますが、皆さんはこの連休をどう過ごしましたか?
菊池は松山市島しょ部の中島に住んでいる友人宅に遊びに行ったり、映画を見に行ったり、部屋掃除をしたりと、まあそれなりに充実していたと思います。
今回ご紹介するのは、ちょっとした用事(島に遊びに行ったのとは別件)で松山市へ行ってきたときに立ち寄った超人気店「豚麺アジト」さん。
愛媛県では数少ない“二郎系”のガッツリコッテリしたラーメンを食べられるお店です。
※二郎系とは、この記事では便宜上、野菜・背脂・ニンニクが乗ったラーメン二郎風ラーメンを出すお店を総称して呼称します。
列に並びながら撮影したのでお店の看板が超アップになりました…。
KITONARUでも度々吐露していますが、愛媛県はコッテリ系ラーメンって少なくないですか?
特に二郎系になると、数えるほどしか菊池は知らないのです。
ぜひぜひ教えてください。
さて、二郎系といえばご存じの方も多いと思いますが、野菜や油の量を増量できたりするお店が多くあります。
そして、それらの量を指定することを“コール”と俗に言います。
この“コール”、正直なところ初心者は何を言っているのかサッパリわかりませんし、タイミングも難しいです。
例えばこんな感じです。
店員さん「はい」
客「ダイブタダブルヤサイマシニンニクアブラマシマシカラメ」
こういった会話が繰り広げられます。
※一例です。店舗や店員さん、状況によって異なります。
これらはお互いがお互いを信頼しているからこそ成立する暗黙の了解のようなもので、これはこれで二郎っぽくていいのですが、最初の一歩を踏み出すハードルは高いこともまた事実です。
そのため、特にはじめて二郎に行こうという方は熟練者ないし経験者と一緒に行くことを強くオススメします。
逸れてきた話を戻しますね。
この“コール”が二郎や二郎系を経験する上で、最も難しいポイントであるといっても過言ではないでしょう。
しかし、ご安心ください。
この「豚麺アジト」さんではその心配がありません。
食券を買ったら、券売機横のケースからお箸・レンゲ・おしぼりを取り、その隣にある給水器から水を取って着席します。
食券をテーブルの上に出しておくと風で吹き飛ぶ可能性もありますので、手に持っておくことをオススメします。
お店は(多分)マスターがお一人で切り盛りされているので、先客や調理状況、片付けなどのタイミングがあります。
食券を渡すタイミングが来たらマスターから声をかけられるので、それまでは待っていましょう。
食券を渡すタイミングが来たら、マスターからこのときに野菜の量を聞かれます。
なお、麺の量は食券でコントロールされているので、アジトさんでは特に考えなくて良いです。
普通の量でも結構いっぱいありますので注意しましょう。
そして再び待機。
麺が茹だって提供される直前でマスターから再び声をかけられます。
「野菜○○の方、ニンニクとアブラはどうしますか?」
優しい。
愛媛県の優しさが凝縮されたような言葉です。
「ニンニクはマシマシで、アブラはマシでお願いします」
このように返答をすればいいのです。
さあ、ここまできたら次の瞬間には着丼です。
ちなみに今回は豚(チャーシュー)3枚、野菜はマシ、ニンニクとアブラはマシマシで注文しました。
では頂きます。
うまい!!!!
まずはどうしても最初に対峙することになる野菜。
野菜とは基本的にもやしとキャベツです。
しっかりと歯ごたえがある茹であがりですが、ある程度食べたら麺に移行しましょう。
というのも、このあと極めてコッテリにしてもらったラーメンのインターバルにこのさっぱり感は大切ですから。
一方でチャーシューはホロホロに煮てありますが、アブラギッシュ感は皆無。
麺、野菜、チャーシューが重なってできあがる三重奏のようですが、これは順番に奏でられるワルツといっても過言ではないでしょう。
健康とかカロリーとか年齢のこととかを考えたくなる気持ちすら吹き飛ぶこのうまさ!
そんなモノはさ、いったん横に置いて、この麺を堪能しましょうよ。
菊池個人の経験上、純粋に味を楽しむ食事の方が楽しいし美味しいです。
なお、言うまでもありませんが、調子に乗って増量した結果食べきれないなどという事態にはなってはいけません。
初めての方はマシまで、できれば最初の1回目は普通で食べた上で、好みの量やアレンジを知ってください。
ネット情報だけを頼りにするのはやめといた方がいいです。
ごちそうさまでした。
○豚麺アジト
住所:松山市河原町4-13
営業時間:11:00~14:00(水曜定休)
TEL:089-961-1517