【体当たり取材】祭りは見るより参加する方が楽しい!四国中央市土居地区の入野太鼓台で「かきくらべ」に参加してきたよ!

愛媛県は松山が「中予」、そこから東が「東予」、南が「南予」と呼び、3つのエリアごとに産業や文化、祭り、県民性も違っています。この秋の時期は、県内各地で「祭り」が行われており、特に東予地区では、「太鼓台」という、神輿をさらに大きくしたような担ぎ物を出し合い、演技を競い合う「かきくらべ」が毎年行われています。

ちなみに、「太鼓台」とは何かは、Wikipediaから引用。

太鼓台は、瀬戸内海沿岸を中心に西日本一帯で多く見られる。地域によって様々な違いがあるが、2~6名程度の人間が乗り込んで内部の太鼓を叩き、その太鼓の音に合わせて掛け声をかけ、数十人~百人以上で担ぎ上げ、練り歩くという形式は共通している。他の呼称として太鼓ふとん太鼓ちょうさ頂載(ちょうさい)千歳楽(千才楽)ヤッサ四つ太鼓ふとん御輿御輿太鼓布団だんじり太鼓山等、総称として屋台太鼓屋台等がある。

神輿が神社の所有物であるのに対して、太鼓台は山車と同様に氏子地域からの出し物であることが多く、太鼓台の祭礼における役割は神輿渡御のお供や先導(露払い)、および神前での練りによる奉納等である。

今回、その中でも四国中央市土居地区の太鼓台「入野太鼓台」(いりのたいこだい)さんとご縁があり、担き手(=担き夫)として、参加させていただきました。

参加したのは、土居地区の祭り最終日に行われる「四国中央市役所土居庁舎前かきくらべ」。

(祭りは、毎年10/13〜10/15行われており、地区内のいろんな場所でかきくらべが行われています)

私が参加した最終日は、参加する太鼓台が5地区から5台が集結。演技を競い合い、順位を決めるかきくらべで、各太鼓台ともに熱の入る日です。今年は、入野太鼓台の順位はどうなったのでしょうか……

いつもは見るばかりですが、今回は体を張って、参加してきましたので、レポートします!(最後まで読んでね〜)

 

時刻は11時頃。出発前に地区の皆さんが大勢集まってきます。地区内の人だけではなく、私のような地区外の人も助っ人で来ていたりもするようです。祭りならではの服に身を包み、ブルーの鮮やかなハッピを羽織ります。

こんだけブルーのハッピが集まると、なんだか一体感出てきます。

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人が集まったところで、「担き方」の練習。

いろんなパターンがあるんですよ。「さしあげ」(太鼓台を上に上げる)、さしあげたまま回転したり、「放り投げ」(太鼓台を上に投げる)…そのパターンに応じて、指揮者と呼ばれる太鼓台を操る人が笛と旗を使って伝えてくれます。

このリズムのときは、「放り投げ」だな……とかやっていると分かってくるようになります。

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練習が終わると、腹ごしらえ。これからかなりハードに動くので、しっかり食べないといけないですね。

その後、肩パット?を装着。総重量3トンにもなる太鼓台を肩で担ぐので、かなりの圧がかかりますので、それを少しでも緩和する工夫です。すごいっ!

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準備ができたところで、みんなで太鼓台前に集合。入野太鼓台の執行部の方から「今年もお願いしますー」という掛け声でひとつになります。なんかピリッと空気が変わる瞬間です。

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それでは、かきくらべ会場に向かって出発。

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各地区からも太鼓台が会場に進んできています。この時間帯は国道も封鎖状態です。

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途中のFamilyMart前で一時休憩。この時点で、だいたいの太鼓台が一度に見れます。

 

入野太鼓台はこんな感じのルックス。

どーんっ!かっこいいですね〜!(地区ごとに刺繍のデザインも色も違うようです)

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ここでも一発演技をして、いざ会場へと向かいます。

会場には、続々と太鼓台が集まってきます。司会進行は、やのひろみさん。

もうこの段階から勝負が始まっているぐらいに、熱気ムンムンです。

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定位置についた後、かきくらべの順番を決める「くじ」を引いていきます。

しばし、その間は休憩です。

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入野太鼓台の順番は、最後ということで、他の太鼓台の演技をじっくり見ることができました。

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どっこもすごい演技です。見ている観客も、それでもかっていうぐらい近寄っています(危ない……)。

かき棒が水平に揃ってきれいな太鼓台や房(ふさ)の揺れ方がきれいだったり……じっくり見ていると、いろいろ違いが分かってきます。

 

ついに、入野太鼓台の出番がやってきました。

最後の、大トリです!一致団結、審査員席の前まで移動。もうここから勝負がはじまっています。

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かきくらべ中は、写真が撮れなかった(もちろんそんなことできないぐらい担くことに集中!)ので、どなかたが撮っていた動画を貼り付けておきます。

動画で、私を見つけられましたでしょうか?(なかなかわかりませんよねw)

動画を見てくださった方ならわかると思いますが、これやばいです。この3トンもある太鼓台を上下に動かしながら回っているんですよ!

肩にズシリとくる太鼓台の重み。徐々に肩と腕の負担もやばく、最後の方は本当バテてしまいました(トレーニング不足)。

あっという間のかきくらべ。無我夢中必死とはこれのことです。

審査結果発表!会場がいっきに静まり返ります……。視線は中央へ。息を飲んで待ちます。

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5位、〇〇太鼓台◯点……4位……3位……

そして、2位……

っっということは・・・・・1位「入野太鼓台」!!!!!

やりました!!!「優勝」です!入野太鼓台で一気に歓声が響きます。

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優勝の喜びで、再びかきくらべへ。

余っている力を振り絞って、再度中央へ。喜びを太鼓台全体で表現しています。

嬉しさのあまり、ホントは重いはずなのに頑張って持ち上げられるんですよねぇ。不思議…!

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ということで、編集長自らが「体当たり」で、入野太鼓台さんの太鼓台を担いてきました!

実は、担がせていただくのは、3度目なのですが……

会場の視線を一気に受け、「優勝する」というかなりのプレッシャーと、なんと言っても同じハッピを来ているみなさんと一緒に「担く」ということは本当に楽しかったですね。

また、回を重ねていくにつれて、身体の使い方(太鼓台と一体化していく)もわかるように(初回は参加することだけでドキドキだったのに、大成長ですw)。今回は、自分の肩と腕の力を無駄なくかき棒に伝えられる感じがとても気持ちよかったです。

この動画を何回見たのかわからないぐらい、取り憑かれていますが、それぐらい、ぐっと人の気持ちを引き寄せるパワーがあるんですよねぇ。

やっぱり、見るより、参加する(担く)方が楽しいです。

ぜひみなさんも一度参加してみませんか? 敷居が高そうに見えて、実は誰でも参加できますよー!

(こういう、ぼくみたいな八幡浜人も参加できるのです)

来年に向けて、入野太鼓台さんの太鼓台を一緒に担きたい方は、下記フォームからお問い合わせしてみてください。

 

太鼓台

▼入野太鼓台

 四国中央市土居町入野地区、土居神社氏子中 入野太鼓台 の活動報告ページ

https://www.facebook.com/irinotaikodai/

来年のまつりの運行情報はこちら(四国中央市観光協会)

 

※雰囲気をお伝えするため、写真の一部は過去の写真です。予めご了承ください。

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